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メディア: 雑誌掲載


■『月刊 プシコ』  日本ではじめてのサイコロジー・ジャーナル
2006 FEBRUARY 創刊2号 掲載

望む自分になる方法  NLP理論入門

矢澤フレイ伸恵   取材・文‥‥佐久間真弓

「夫や恋人とうまくいかない」「上司と相性が悪い」「友人とケンカをしてしまった」といった悩みをよく聞きます。

これらはコミュニケーション・ギャップによって起こることですが、NLP(神経言語プログラミング)を活用すれば、うまく解消することができます。

NLPとは70年代半ばにアメリカで生まれた精神療法のひとつ。神経(心的機能)と言語の関係、その相互作用が体と心のどのような作用を及ぼすのか、つまりコミュニケーションのメカニズムを解明することで、自己実現や人間関係の改善を図る方法です。

 

頭の中の「フィルター」はひとりひとり違う

 

私たちは、ふだん他者や外界とどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか。

まず、外部の出来事が五感を通して頭の仲に入ってきます。その情報量はあまりにも膨大なので、頭の中の「フィルター」でふるいにかけられます。人それぞれががもっているフィルター(記憶、価値観、決断力、信念など)により、独自の解釈ができあがります。そして、心の状態がつくられ、さまざまな感情や生理現象が起こります。それをもとに行動が生まれるのです(「行動しない」という行動も含みます)。

人間関係の悩みは、まずフィルターがひとりひとり違うことから起こります。フィルターは生育環境などの違いによって異なるため、同じ状況に対するリアクションにも変化が生まれます。つまり、プラス思考で行動を起こす人もいれば、マイナス思考になって行動を起こさない人もいるのです。

まず、「自分には行動する力、ものごと、状況を変える力がある」と信じることが重要です。フィルターによる情報のインプットとアウトプットを意識的にかえることで「望む自分」を手に入れられようにするのです。

 

重要なのは「ラポール」を築くこと

 

「一生懸命に話しているのに、聞いてもらえていない」と感じたことはありませんか?それは相手とラポール(信頼感、親密感、安心感)を築けていない証拠です。ラポールをうまく築くことができれば、相手の心を開かせ、コミュニケーションがうまくとれるようになります。

ラポールはを築くのに有効なのが、相手の知覚タイプを知ることです。人には情報の取り入れ方によって、@視覚タイプ(視覚的にものごとをとらえる人)、A感覚タイプ(感覚的にものごとをとらえる人)、B聴覚タイプ(音や声でものごとをとらえる人)の3つがあります。

初対面でも自然に親近感がわいたりするのは、同じタイプの場合が多いものですが、そうでない場合は相手のタイプを考えながら話すことで、ラポールは築きやすくリます。ひとりひとり顔が違うように、考え方も人それぞれ。自分の話したことが相手に通じなくてもがっかりすることはありません。あなたのアウトプットをさまざまに変えていくことで、コミュニケーションはどんどんよくなっていくはずです。

たとえばこんな場面を想像してください。会社の上司が怖い顔をしている。「私が何かミスしたのだろうか?」と心配する人がいますが、そのとき、あなたのフィルターは「怖い顔=自分のせい」という情報処理をしているのです。でもそれが事実かどうかはわかりません。あえて「どうしたのですか?何か問題でも?」と聞いてみましょう。ひょっとすると、違った展開になってラポールを築く足がかりになるかもしれません。

このように、NLPをうまく活用すれば、コミュニケーション・ギャップを解消することもでき、人間関係で悩むことも減っていくはずです。

 

 

テクニックを活用してコミュニケーションを楽しく

 

NLPを活用したコミュニケーションには、すぐに実践できるテクニックがありますので、いくつか紹介しましょう。

@ミラーリング‥‥ 鏡のように相手と同じ動作をするとラポールは築きやすくなります。たとえば相手が右手で頬杖ついているときは、こちらは左手で頬杖をついてみる、というようにしぐさを合わせてみるのです。

また逆に、相手の気になる動作をやめさせたいときには、最初は相手に合わせて同様の動作を行い、次第にその動作の間隔を延ばしていけば、相手が自分に同調してきて、最後にはやめさせることができるのです。

Aマッチング‥‥さりげなく相手と同じ言葉を繰り返す、と言うこともラポールを築くために有効です。そうすることによって相手が自分に同意してくれるていると感じ、好感がもたれるからです。

また、言葉と同様に、呼吸を合わせるというのも役立つひとつの方法です。たとえば、緊張してドキドキしている相手を落ち着かせたいとき、まず相手の呼吸に合わせ、こちらが徐々にゆったりと呼吸していけば、相手も落ち着いてきます。

Bほめる‥‥パーティなどで声をかけるとき、相手のステキな部分をほめると、らぽーるは築きやすくなります。

また、嫌いな上司と意思の疎通を図らなければならないといった場合も、ひとまず相手の持ち物や洋服など、ひとつでもいいからほめてみましょう。ほめられて嬉しくない人はいないので、自然と心が開けてくるのがわかるはずです。

プライベートやビジネスなど、いろいろな場面で、こうしたちょっとしたテクニックを使うことによって、コミュニケーションは楽しいものに変わっていくでしょう。

 


 

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